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「カーボンフットプリント」のチェックがショッピングの常識になるかも

食品を買うときにカロリーや成分をチェックする人は多いと思います。同じような感覚で、服や靴が地球にかける環境負荷を確かめるーー。そんなショッピングのスタイルが、当たり前になるかもしれません。


変化の担い手は、サンフランシスコ生まれのスタートアップシューズメーカー、Allbirds。ミニマルなデザインと自然素材を使ったサステナブルな物づくりを徹底する企業姿勢を貫き、シリコンバレーのテックスタートアップの要人にもファンが多いことで知られています。TIMESには「世界一履き心地がいい」と評され、昨年日本にも上陸しました。




そのAllbirdsが今年4月、自社のすべての製品のカーボンフットプリントを表示する取り組みを開始しました。カーボンフットプリントとは、ある製品が素材の状態から廃棄されるまでのライフサイクルの中で排出するCO2、温室効果ガスの総量のこと。商品が作られる過程で終わるのではなく、使われ、捨てられるまでも計算に入ります。


Allbirdsはそれらを「素材」「製造」「使用」「廃棄」の項目に分けて表示。ECサイトで公開しています。スニーカーの「使用」がカーボンフットプリントを残すことなんであるのだろうか、と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、Allbirdsの靴は自宅で洗うことができるため、洗濯機を回すときにかかる負荷を計算に入れているのです。


アパレルのブランドがこのような表示をすることだけでも非常に画期的なのですが、Allbirdsの取り組みはここで終わりません。同社が目指すのは「カーボンフットプリント排出ゼロ」。数字を表示し、世の中に公開するのはその第一歩だというのです。排出量を限界まで減らす工夫をした上で、どうしても残ってしまう数量については、代替の削減活動を行う「カーボンオフセット」によって相殺します。


ちなみに、Allbirdsの発表によれば、同社の靴一足あたりのカーボンフットプリントの平均は7.6kg。平均的なスニーカーは12.5kgということなので、Allbirdsの靴を履けば地球にかかる負荷は2/3ということになります。


ちなみに、 7.6kg分のカーボンフットプリントというのは、19マイルのドライブ、乾燥機5回分、いたチョコレート22枚分の製造に相当するそうです。このような表示が一般的になれば、限られたカロリーの中で何を食べようか......と考えるように、どのように地球資源を使おうか、と考えるようになりそうですね。


Allbirdsのカーボンフットプリントに関する取り組みはこちら


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